2/3(土)は会場の前方に講演会、後方にはカレー鍋を並べて、いつもと違うセッティングでスタートです。
「カレー大王」の異名をとる森枝卓士さんの講演は、カレーに関するミニ知識でしばしば脱線ぎみでしたが、質疑応答の時間には、ベンガルカレーを作ってくれた奉仕園ベンガル語講師のアザド先生から次のような発言がありました。
「日本人から“毎日カレーを食べて飽きないですね”とよく質問を受けるが、自分たちはスパイスで味付けしているだけなのです。一体カレーって何なのでしょうか?」
これに対し森枝さんは、「本来は食材に合ったスパイス料理であるものを、イギリスからカレー粉として渡ってきた日本製カレーを、これもカレーと呼ぶのを許してあげようと、心優しいアジアのスパイスの名手たちに許されているものなのでしょうね」と話されました。
そこで話は「カレー」の語源にも及び、森枝さんから南インドではスープを指す言葉だったという解説に付け加えて、奉仕園ヒンディー語講師の白井先生から、「カレーの語源は、タミル語で「具」を指す「カリ」からきているとする説もある。どういう経緯か「具」を指すタミル語「カリ」が、スープ状の料理の名として広まっていったのではないか」と発言され、語源については諸説あり、いまだ不明な点が多いとのことでした。
そしていよいよ試食タイム!
用意したカレーは、インドの「キーマカレー」(高田馬場「ドルガ」)、バングラデシュの「魚(ブリ)カレー」(ベンガル語講師スルタナ先生お手製の)、ミャンマーの「ビーフカレー」(ミャンマーカチン族のセンブさんお手製の)、タイの「グリーンカレー」(西早稲田「タイダイニング」)の4種類。
どれもみなおいしく、スルタナ先生やセンブさんにレシピを聞いたり、つかの間の交流会でした。
アジア語の受講生の方々が受付や配膳をお手伝いくださり、助かりました。
ありがとうございました!
STUDY HALL vol19は「地図で読み解くTOKYO 都市の変貌」地図研究家今尾恵介さんの登場です。お楽しみに!