第8回CENA夏季学校in沖縄 報告記事

2019年8月26日(月)から31日(土)まで、韓国の済州島にて、第8回アジア市民社会教育ネットワークCENA夏季学校in沖縄を開催しました。

今年のテーマは「なぜ国家は人々を殺すのか」でした。国家暴力を考えながらアジアでの平和のあり方を考えました。
参加者は11の国と地域から、全日程参加者大学生と大学院生54名、教職員18名の計72名。部分参加者23名。延べ95名でした。
CENAの歴史や共催団体などは昨年のブログをご覧ください。

今年は韓国済州島で開催した昨年に引き続き「国家暴力」をテーマに講義、フィールドワーク、学生発表を中心として様々な国と地域の視点から学び、平和構築の可能性をともに考える機会としました。講義では沖縄の歴史、米軍基地問題、現在の国民感情などを講師から講義をしました。フィールドワークとして首里城、平和祈念公園、辺野古キャンプシュワブ、チビチリガマ、沖縄国際大学から普天間基地視察を行いました。沖縄戦での悲惨な状況と現在も続いている米軍基地問題を体感することができたことで、講義だけでは想像できない現実の問題として沖縄のことを考えることができました。

参加者の感想文からの抜粋を紹介します。

メディアを通して報道される情報は、その過程 で様々な思惑が交差していることが多い。それにより、国民が沖縄や福島の現状に関する正確な情 報などを得ることのできる機会が少なくなっているのではないか、と私は考えた。無関心であった り他人事に感じたりするのは、情報の少なさや、 その問題自体が社会において目に見える形で表 れにくいからでもあるように感じた。そして、こ れらの状況を利用して政治家は都合の良いように活動しているのだとも実感した。沖縄のヘリの 夜間訓練や落下物への恐怖は、沖縄に行き夜間に 頭上をヘリが爆音で通過するのを経験して、初めて自分のこととして考えた。 今回の CENA では、沖縄をめぐる様々な問題を、 知識だけでなくフィールドトリップなどで体験 をすることで、「他人事」から「自分のこと」に 置き換えるきっかけを得た。そして、地元の方を含め当事者の声を聴く貴重な機会を得ることで、 メディアでは述べられないことも知り、自分なり に向き合い考えることができた。

 

今回は国家暴力について色んな国々の方と 考える良いきっかけとなった。国家暴力は起き ている問題に関心や、疑問を感じないと目に見えないような構造がある。沖縄の基地の問 題、福島の原発事故の問題は一見あまり関係がなく、別の問題のように感じられるが、多くの共通点、また国家暴力が深く関わってい ることを学んだ。例えば、NIMBY、地方と中 央の格差などこれらの問題が関わっている。 沖縄には何度か行っているが、直接ゲート前 の座り込みを今まで見たことはなかった。おじい、おばあが真夏の沖縄の炎天下の中で一 日に3、4 回毎日座り込みをしていると聞いて 「若い俺ら何してんだよ」と思った。椅子に座っ て非暴力で対抗しているのにも関わらず、国は力ずくでそこの人たちを退かしていく。国 家暴力を最も可視化されているそんな瞬間で あった。金井先生の不屈に乗せてもらい辺野古 の海で泳いだことが未だに忘れられない。私が沖縄で泳いだ初めての海だ。辺野古の海は透き通り、辺りは珊瑚や魚がたくさんいて言葉は表しきれないほど美しい海だった。その海を壊してまで、なぜ基地を作るのか?なぜ住民が反対しているのに無理やり作るのか?国家から理不尽なことが平然と行われているのが辺野古、沖縄である。直接見に行かないと分からないことがたくさんあった。

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