10月26日(木)にスコットホール公開日を行いました。
今年は新たに抽選申込を導入し、午前のガイドツアーと午後の講堂見学会の2部構成でした。
どちらも満員となり、当日は計158名の方にご来園いただきました。
初めての試みでコーヒーサービスを行い(早稲田駅前にある「珈琲や」さんのグアテマラの豆を焙煎していただき、挽き立ての豆でご提供しました)、スコットホールにて活動されているNGOシャプラニールさんのフェアトレード商品も販売していただきました。
以前は文化財やヴォーリズ建築に興味のある方々が多かったのですが、近年は米津玄師さんの「Lemon」でスコットホールを知っていただく機会が激増しました。
歴史的建造物としての側面もあれば、「Lemon」の舞台としての側面もあるスコットホール。
いろいろな角度でスコットホールに興味をお持ちいただき、嬉しいかぎりです。
一般公開する機会は年に1度きりしかありません。
今回私たちが参加者の皆様とお話するなかで驚いたのは、「また来たい」というお言葉を多くの方から聞けたこと。
普段は撮影クルーや音楽家、何か目的のある団体さんの活用場所としてスコットホールが選ばれることが大半です。
しかしホールや会議室を使わずとも、「行ってみたい」と感じていただいている方が沢山いらっしゃることに感謝が尽きません。
この場所で働いていると、贅沢なことにスコットホールに慣れてしまい、新鮮さを見つけにくくあります。
一方、皆様にとっては初めてのスコットホール。その皆様の初めてスコットホールと出会うすがたを間近で見て、喜んでおられる姿を見たりお話を伺うことは、私たちにとってもスコットホールと「出会いなおす」新鮮な経験であり、気付きでもあります。
その出会いの時間と空間を、どのように満足いただける形で提供できるのか。
次回に向けていろいろと思案していきます。また来年も楽しみにしていただけますと幸いです。