STUDYHALL vol.24“姜尚中&堀誠「維新の影 日本近代150年についての思索」報告

堀誠さんの写真展のオープニングトーク“姜尚中&堀誠「維新の影 日本近代150年についての思策」”を11/1スコットホール講堂にて開催しました。司会進行は旅の同行者でもあった橋詰邦弘共同通信論説委員長が務めてくださいました。

姜尚中さんは明治維新150年の節目に当たる今年、近代日本のもう一つの面である、名もなき人々の歴史をたどった旅の意味について語られました。

軍艦島、足尾、ハンセン病、水俣、福島、やまゆり園、どの地でも思うのは、国家というものは何故こんなにも冷たいのかということだったといいます。国家は誤謬を侵さないことが前提であり、国策の誤りを認めず、当事者に謝罪することないまま、現在も様々な問題に対して不作為が積み重ねられている。それは歴史に対する冒とくではないか、との言葉が胸に刺さります。

 

 

 

堀誠さんとの対談では、レンタカーで対向車と正面衝突しそうになったことや、福島で放射線量の高い区域に20分以上も滞在したエピソードなどを交え、30分ほど話されました。中でも福島の汚染牛を飼い続けている希望の牧場のことや、危険区域に生き物の骨があちこちに散乱し、野生化した動物がうれしくて目をらんらんとさせながら闊歩している様子が、放射能に汚染されてこそ自由を得たというアイロニーを感じると話されたことが強く印象に残りました。

トークの後、ギャラリーでパーティが催されました。写真を一つ一つ巡っては、解説をしてくださる姜尚中さんを囲み、とても温かくフレンドリーな姜さんの人柄にも触れられることができ、楽しいひと時でした。

  

 

アンケートより参加者の感想をご紹介します。

 

お話しの中でお二人の『誠実さ』が漂い、すがすがしさを感じました。「希望を持ちながら」という言葉に共感します。それだけ重い時代です。

 

150年の歴史の中で陰の部分がなんと多いのか、改めて感じました。あまりにも問題の多さに、一国民として戸惑いを覚えます。すべての人がもっと想像力をもって、正直に生きることができる世の中があればいいのに…と思いました。

 

姜尚中さんが「福島原発事故が起きた時、これで何かが変わるだろうと確信していたが、結局ほかの歴史と同じように風化している」と話されたことに強く共感しました。国家が国策の誤りや不十分さを謙虚に認めないいま、歴史は繰り返し、またこのむなしさを体験するのだろうか…と感じました。

STUDYHALL vol.24“姜尚中&堀誠「維新の影 日本近代150年についての思索」報告” への1件のフィードバック

  1. studyhall のお知らせと11月1日の報告を有難うございます。なかなか予定が重なって参加したくても出来ない状況です。残念です。申し訳ありません。今回のこのような報告は 有難いです。
    今後ともよろしくお願いいたします。

大槻小百合 にコメントする コメントをキャンセル