STUDY HALL vol.21「町を歩いて本のなかへ~早稲田から一箱古本市へ」開催しました

6/22(金)19:00~20:30、参加者が少なめだったので、ギャラリーの暖炉に向かってお話を聞くように椅子を配置。なかなかの雰囲気です。

 

南陀楼綾繁さんは出雲市出身で早稲田大学を卒業。大学在学中は「乱調社」という集まりでセミナーハウスの貸し会議室を借りて、月例会や講演会を開いていたそうです。1980年代のセミナーハウスには関心ごとを学ぶ集まりが毎日毎晩開催されていて、乱調社もその一つでした。

 

南陀楼さんは大学卒業後、本にかかわる仕事を経て、2005年に「不忍ブックストリートMAP」を作り、「一箱古本市」の開催を始めます。一箱古本市は売りたい本を一箱に詰めて、好きな屋号をつけて道行く人に紹介して売るもので、だれでも参加ができます。

 

 

 

本好きの店主さんたちは、とにかく一箱に込める熱意がスゴイ。お気に入りの本を売らずに見せるだけの店主さん、売りたくないから定価より高い値をつける店主さん、亡くなった息子の本を誰かに手に取ってほしいと参加した店主さん、など、本を通してさまざまな人間模様が見えるといいます。

一箱古本市は東京近郊よりも、町の書店はつぶれ、図書館しかないというような地方都市でこそ盛んで、図書館に泊まろうとか、カベ新聞をみんなで作ろうなど、様々なイベントに広がって人をつなげているそうです。

不忍から始まった一箱古本市は開始から13年が経ち、今や日本全国に街を舞台としたブックイベントとして日本全国に広がっているといいます。

 

最後に南陀楼さんが学生時代から親しんできた早稲田のタウン情報を紹介。早稲田―目白―雑司ヶ谷、通称ワメゾで開催してきた一箱古本市が、鬼子母神通りのみちくさ市として定着し、3か月に1回開催しているとのこと。みなさんも「町を歩いて本のなかへ」、新たな本と町の魅力を発見してみませんか?

 

アンケートの中から参加者の方の感想をご紹介します。

「本と土地がすっごく近く感じられるお話しで、とてもおもしろかったです。その時にしか出会えない本、人、土地に歩き出したくなりました。早稲田SPOTどんどん行ってみようと思います。読書のーとも人の字を見るのが大好きなので、ここちよかったです😊」

「本の売り買いを通しての交流、出店者通しの交流があるという話に心が温かくなった。お宝の本を見せるだけ、というエピソード、笑えます。でも、気持ちがよくわかります!」

 

★次回のSTUDY HALL vol.22は「豊田直巳写真展「叫びと囁き」&映画「奪われた村」上映会&豊田監督トーク」です。どうぞご参加ください。

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