みなさんも参加してみませんか?野宿者支援給食活動に

 

 

 

早稲田奉仕園居住中

早稲田大学アジア太平洋研究科修士1年

カン・ミョンソク

 

この野宿者支援給食活動は2004年12月クリスマス、渋谷区役所の地下駐車場で寒い冬を過ごされていた野宿者の方々のためにホッカイロと給食を提供したことをきっかけに始まりました。現在は月2回、NHK本社がある代々木公園で、大学生、高校生、社会人が一緒に手作りの弁当やホッカイロ、日用品などを毎回お越しになってくださるの野宿者の方々に手渡ししています。

炊いたご飯を弁当箱につめます
ビニール袋には弁当と一緒にホッカイロを入れます

 

私がこの活動に参加するようになったのは、昨年2017年の11月ごろからです。この活動は「早稲田奉仕園」と「本郷ルーテル教会」で交互に給食をつくっています。私は「早稲田奉仕園」に住んでいて、時々見慣れない人々が集まって楽しそうに弁当を作っている姿がとても気になっていました。それで「早稲田奉仕園」のスタッフに声をかけたのです。

弁当や日用品を一つ一つ手渡しています
アルファ米やコッペパン東京都や企業からの寄付が多いです

はじめて参加した夜のことをけっこうはっきりと覚えています。クリスマスが近づき、青く光るイルミネーションの代々木公園で、恋人や家族、友だちと楽しいひと時を過ごしている人々の顔。その傍らで給食の列をなしている野宿者の方々の姿があまりにも対照的で驚いた記憶が今も鮮やかに残っています。中には給食を配る道を、不安そうな気色ですばやく通り抜ける人々をみて、キラキラ光る美しいクリスマスの夜がなぜか悲しく感じられました。私もこの活動に参加できてなければ、あの群衆の一人だったのでしょう。

みんなで笑顔

でもいつもそういった重い気持ちで参加してきたわけではありません。給食を配る際、野宿者の方々と交わした「こんばんは」の挨拶と笑顔。仲間たちと弁当箱にご飯をよそいながら話し合ったことなど、留学しながら学校だけに縛られていた自分の狭い世界が少し広まった気がしました。今になってこの活動は、自分の中で、日常に追われ、心に余裕のないときも、給食の支度をしながら皆から元気を沢山もらえる場所になりました。

 

↓ 野宿者支援給食活動のページはこちら ↓

https://www.hoshien.or.jp/program/katsudouya/food-pantry.html

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