STUDY HALL vol.19「地図で読み解くTOKYO 都市の変貌」開催しました

3月14日、STUDY HALL vol.19「地図で読み解くTOKYO 都市の変貌」を開催しました。今回は、新聞を見て参加された方も多くいらっしゃいました。

 

 

まずは明治42年と大正10年の早稲田・高田馬場周辺の地図を見比べました。わずか10数年の間に神田川の蛇行は整備され、都電荒川線が開通して早稲田車庫ができ、田畑の多くが住宅地へと変わっていった様子がわかります。

 

その後、東京の地名の由来や変遷、地形図から見て取れる区画整理と町の発展など、お話しは多岐にわたりました。

中でも興味深かったのは、山手線の一駅ずつの標高から駅周辺がどのような土地であったかを調べた、今尾さんオリジナルの資料と解説。これからは車窓からの風景も違って見えそうです。

 

最後に今尾さんがデザインを監修され、2017年グッドデザイン賞を受賞した「駅すぱあと路線図」について語った言葉も、示唆に富んだものでした。

「今は画面上で、どこでも検索して行けてしまう世の中。かつてのように地図で調べて、その地がどんなところであるか想像することはない。もちろんグーグルアースのように、全部が見えてしまう便利さも魅力だ。だが、デフォルメしていない情報は却って、わかりにくく伝わりにくいのではないか。現代は見ることをしにくい世の中ではないか?見るという身体性が希薄になってはいないか?情報にあふれているようで、実は世界の形が分かりにくくなっているように感じる。」

 

 

アンケートから感想をご紹介します。

「明治以降の地図を利用し、身近な場所の歴史、変遷を知ることができ、大変興味深く拝聴しました。地形図の楽しみ方、魅力を語られていたこと参考になりました。」

「東京には河川が多かったこと、そして市街地化によりその川の名前を残しつつ変遷していったこと等、地形図が身近な地名とひも付けられていて、大変興味深い講演でした。」

「地形図をゆっくり眺めて、想像を膨らませたいなと思いました。ありがとうございました。」

 

次回のSTUDY HALLは5/19(土)「映画「祝の島」上映会&纐纈(はなぶさ)あや監督トーク」です。

どうぞお楽しみに!

 

 

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