アジア語学講座この人に聞く:アザド先生&スルタナ先生

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アジア語学講座より、ブログ掲載の新企画をお届けします!
その名も、「アジア語学講座この方に聞く。」
いつもお世話になっている先生方にインタビューし、
アジア語学講座の雰囲気や先生のお気持ちを皆さんにお伝えしようというものです。

今回インタビューしたのは、ベンガル語クラスのアザド先生とスルタナ先生。
アジア語学講座で長らくクラスを受け持っていただいているご夫婦の先生方です!

聞き手:姜文玉(アジア語学講座 インターン)
以下、ス:スルタナ先生、ア:アザド先生

Q:早稲田奉仕園でベンガル―語を教え始めたきっかけを教えてください。

ス:1998年、シャプラニールからの紹介で教え始めて、2006年3月まで教えていました。その後JICAで教えて、2009年からまた奉仕園に戻って今は二つのクラスを持っています。

ア:私は、定年までJICAで働き、その後スルタナ先生と交代して、奉仕園で教えています。今現在は三つのクラスを教えています。

 

 

Q:現在まで、奉仕園で教えてきた生徒さんは何名くらいいらっしゃいますか。

ア:数百人になると思う。中には8年間も学んだ学生もいるし、5、6年間以上勉強している学生も何人かいます。体の具合とか、仕事のためにしばらく休んでいた学生がまた戻ってきたケースもあります。ほとんどの学生はバングラデシュと何らかのつながりがあります。仕事や友達ほかのいろいろな面で繋がっています。

 

Q:クラスの雰囲気はどうですか。

ス:楽しいですね。学生のみんなはバングラデシュが好きで、最初はベンガル―語が難しいと言っても、楽しく勉強していると思います。

ア:そう、けっこう楽しくやっている。みんな仕事とか、旅行のためにバングラデシュに行っている。例えば、今日のクラスの中でも二人以外は、みんなバングラデシュに行ったり来たりしている。結構みんなバングラデシュのこと好きだと思います(笑)。授業では、しばらく復習しないと、すぐ忘れてしまうから、会話を中心にみんなに喋らせるのに心がけています。仕事が忙しくてお休みの多い人、遅刻の多い人もいますが、せっかく頑張ってきてくれる学生だから、助けながらレッスンしています。

 

 

Q:ベンガル語を学ぶ上で難しいことにはどのようなことがありますか。

ア:日本語は漢字が多く、音が少ない言語です。ベンガル語は全部で50の文字があって、英語のアルファベットみたいに、文字それぞれに音があるんですね。例えば、日本語には”LA”という発音がないので、日本語にある”RA”の発音でバナナを表す「グォーラ」を発音すると、全く別の動詞(「する」を表す)になってしまう。つまり、日本語にはない音の少しの違いが難しい。あとは、人称代名詞(私/あなた/彼女・彼)によって日本語は動詞の変化がないけれど、ベンガル語は動詞の変化があるという点も難しい。

 

 

Q学生とプライベートでのお付き合いはありますか。

ア:あります。昔の生徒でも、メールを送ってくれたり、手紙を送ってくれたりします。ベンガル語で送ってくれる時は、本当に嬉しい。(その後ベンガル語で送ってくれた学生のメールを探して見せて下さった)

 

Q:仕事のやりがいを感じるときはどんなときですか。

ア:結婚式とか、食事会とかイベントにも誘ってくれ、紹介してくれる時はやりがいを感じます。あと、テキストとかカリキュラムを作って、出版してベンガル語を勉強する皆さまの役に立つことにもやりがいを感じています。今はここで教えることが一番大事な仕事です。できるだけ、もっと多くの方々に教えたいです。

 

Q:日本でベンガル語を学んでいる方々はアザト先生と繋がっていると言えるのでしょうか。

ア:JICAでも1500人くらいに教えたし、奉仕園に来ても数百人に教えてきた。そして、ボランティアとして子ども向きに月2回教えています。在日ベンガル人の子どもは、日本の学校に通っていて、ベンガル語を勉強するチャンスがないから、そのような子どもに向けて教えている。あと、ベンガル文化会で、市民会館を借りてベンガルの文化、歌、踊り、楽器などを理解してもらう活動も行っています。ベンガル語を教えることが本当に楽しみで、いつもすぐに時間が過ぎてしまいます。

アザド先生、スルタナ先生、ありがとうございました!

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