早稲田学生寮チーム 友愛学舎・信愛学舎 被災支援活動報告

早稲田学生寮チーム 友愛学舎・信愛学舎は3月29日(火)から4月1日(金)まで、3泊4日の日程で被災地での支援活動を行いました。今回の支援活動の目的は

① 準医薬品(アレルギー乳児の粉ミルク、おむつ、生理用品、電解質飲料、日常医薬品など)・野菜類など支援物資の輸送、手紙をお届けする。
② 泥を掻き出す作業 でした。以下、その概要を報告します。

【発足経緯・事前活動】
早稲田大学YMCA災害援助ボランティア隊・第一陣が3月15日(火)~3月19日(土)に行った活動について、弥生台キリスト教会で報告をした。弥生台 キリスト教会より支援物資の提供を受け、岩手県陸前高田市で被災した人たちへ手紙・物資を送りたいとの要請があった。第二陣のボランティア隊派遣を検討し ていた早稲田大学YMCAは、要請に応える形で、目的地を陸前高田市に設定した。第一陣報告を早稲田奉仕園 吉田博 専務理事をはじめ職員へ行ったところ、早稲田大学YMCAの第二陣に友愛学舎からの参加を検討する運びとなった。

第一陣の聞込みでは、避難所に生鮮野菜が欠乏しているとの情報が得られたので、支援物資として野菜(トマト、キュウリ、レタスなど)を近隣の青果店より購入した。
宿泊地を新潟県村上市、仙台学生青年センター・エマオ(日本キリスト教団東北教区)、日本キリスト教団新生釜石教会(日本キリスト教団奥羽教区)に依頼し、宿泊した。

〈学生寮チーム 派遣メンバー〉
小幡昌彦 信愛学舎、早稲田大学卒
北澤宏泰 友愛学舎、東京理科大学
西野健悟 信愛学舎、早稲田大学4年
石戸 充 早稲田大学YMCA主事
片岡平和 早稲田奉仕園

※第一陣に倣い

① 被災地に迷惑をかけない自立した支援活動(テント、寝袋、食料、調理器具、十分なガソリンなどを携行)
② 安全第一(福島原発事故の影響を考慮し、付近を通る東北自動車道の利用は慎重に検討する) を心がけた。

【現地での活動】
・ 3月29日(火)朝、ワゴン車一台に5名が乗って出発(写真下)。迂回ルートを行くため、新潟村上市を目指す。夕方に到着し、グループ用の食料、ガソリンなどを購入。

 

・ 3月30日(水)、12時頃に仙台学生青年センター・エマオに到着(写真下)。若林区荒浜地域で泥かき作業、視察を行った。七十七銀行塩竃支店に勤務していた友愛学舎卒舎生宛の手紙を若林区の同行支店に届けた。

 

・ 3月31日(木)、12時頃、岩手県陸前高田市の避難所(月山神社)に到着。準医薬品、野菜、ガスコンロ・ガスボンベを渡し、支援物資・手紙を届けた(写真下)。

 

・同日 15時頃、新生釜石教会に到着。現地の被害状況を徒歩で確認した際に、震度4~5の余震があり、急いで避難した。
・現地にはすでに東京大学学生YMCAの学生を含む本郷台キリスト教会からのグループ、アメリカの教会からのグループが来ていた。

・ 4月1日(金)、教会の前に山積みになっていた瓦礫、泥の撤去作業を行った(写真下)。

また、汚れて出荷できない缶詰などを現地で買い取り、持ち帰り売却して得た収益を義援金とすることを目的に、徒歩で漁港へ情報収集に行った。新浜町 まで歩き、その地域でガスボンベ、ろうそく、電池が不足しているとの情報を聞き、新生釜石教会からガスボンベ約50缶を届けた。

 

・同日 13時半頃、新生釜石教会を出発。今後の活動拠点となる教会を回り、教会ネットワークを通じた今後の活動の方向性を話し合った。
・ 4月2日(土)午前2時半頃、無事信愛学舎に帰着、解散。

2011年4月2日
文章作成:西野、小幡(信愛学舎)
編集:片岡(早稲田奉仕園)

コメントを残す