2025スコットホール撮影セミナーを開催しました

2025年11月6日(木)に、スコットホール撮影セミナーを開催しました。昨年に続いて2回目の開催です。

今回は10名の方にご応募いただきました。

はじめに自己紹介があり、講師の北田英治先生より座学でのレクチャーがありました。

北田先生は建築写真家として著名な方ですが、おもに「建築と人」、「人の気配がある建築」を撮影されているとのことでした。

撮影する上でのポイントとして「撮影者は何を撮影しようとしているのか、を意識して画面を構成すること」や、

「建造物を一度遠くから見てみること、近くでは撮影者は目の前の景色の何を見ているのか」など、重要なキーワードを教えていただきました。

レクチャー後は実際にスコットホールを周回、遠くから見たり、内部に入って細かい意匠を見たり、レンガを直接触ってその質感を感じてみたり、マクロとミクロの視点を行き来しながら、受講生はみな真剣なまなざしで撮影に取り組んでいるのが印象的でした。

写真撮影後、お昼休憩をはさんで講評の時間。ここでは受講生がピックアップした3枚~5枚の写真を、じっくりと北田先生が講評してくださいます。

「今日撮った写真も、テーマを決めて組み直す」

「写真の垂直性」

「撮りたいものをはっきりさせる、絞っていく」

「想像を喚起させる写真」

様々な言葉が印象に残りました。

受講生の皆さんが撮影した様々なスコットホールを見ていると、スタッフとして普段当たり前に接している空間が新鮮に映り、ハッとさせれる瞬間がありました。

先生がそれぞれの受講生に仰っていた「なんでこの写真を撮りたくなったの?」という問いは、スタッフの私に訊かれてもなかなか答えづらい部分です。

皆さんそれに対してしっかりと返答されていたのも素晴らしかったです。真剣にカメラに、そしてスコットホールの建物に向き合い、さらに先生の言葉に向き合っている熱を感じることができ、その熱量に感銘を受けました。

 

受講された皆さんの感想を共有します。

「自分が撮った写真の講評は初めての事でした。スマホの写真は撮りっぱの事が多く、あらためて、セレクトすることもなかったので、見直すことろの大切さも感じました」

「同じ建築を違う人の視点で捉えると全く異なる写真が生まれてくることが分かり新鮮な体験でした」

「建築めぐりが好きなので写真技能を向上させたいと思っていました。テーマを決める、説明的にならないというお話が印象に残った。自分の視点に光をあて、自分の目線の写真を建物の特徴をとらえてとることを目標に写真をとりたいと思います」

「ゆっくりスコットホールを撮影できて良かったです。レンガやすりガラスなどスコットホールならではの写真がとれて良かったです。中もとれて、地下にも入れてスコットホールの全部を見られて良かったです」

「たくさんの写真がとれて、えらぶのが大変でした。レンガの積み方がイギリス式とわかって良かったです。家に帰って見るのが楽しみです。先生の説明がよくて勉強になりました。」

「とても楽しかったです。光と影を意識できたのが良かったです。今回は撮影中心で歴史的建造に触れましたが、歴史についても詳しく知りたくなりました。先生からの評価感想、みなさんの作品がためになりました。」

 

最後に受講生の作品をご紹介します。

 

KUMIKO

S.NAGASHIMA

N.FURUKAWA

M.TAKANO

N.SHIBATA

Y.AKIYAMA

R.KAMINUMA

K.NISHIKAWA

N.TSUTSUGUCHI

 

コメントを残す