スコットホール2階部分を改修しました。以前は赤絨毯が敷かれていましたが、経年劣化・老朽化が目立っていました。そこで、本来兼ね備えているスコットホールの木材の質感を生かす方針で、改修をヴォーリズ建築事務所・佐藤秀に依頼。8月末に改修が完了しました。
実際に改修後に階段の前に立つと、そのオーク材の質感と落ち着いたぬくもりを感じることができます。
階段の滑り止めも、木の雰囲気に合ったマットな質感にまとめていただきました。100年前の年季の入ったオーク材の登場です。どうやら30年以上赤絨毯が貼ってあったようで、この木目を目にした職員はいませんでした。30年以上ぶりの「元の姿」となります。
この階段の踊り場で、多くのファッション・アーティストスチールやウェディングフォトが撮られてきました。
スコットホールは、外観や講堂内が注目されがちですが、個人的にこの階段部分の腰壁と漆喰が織りなすツートーンと、そこに窓から入ってくる柔らかな自然光がとても好きです。ここで撮影された多くの写真に思い馳せます。
来年は1階部分~地下階段の赤絨毯部分も改修予定です。(↓写真の通り、1F部分はまだ赤絨毯のままになっています)
以前よりもシンプルになり、オーク材の質感と色調がさらにスコットホールに奥行きを与えてくれます。スコットホールが「自然」な姿に還っていくような気がして、良き改修になりました。
撮影以外の会議室利用でも、お越しの際はぜひ階段にも着目していただけると幸いです。