2019年9月1日(日)から7日(土)まで、「日中大学生による国際交流ワークショップ in 中国・延辺」を開催しました。
早稲田奉仕園のこの訪中プログラムは昨年小規模のものからはじまりましたが、第2回目の今年は計8名の日本の大学生が参加しました。
空港に着くや否や、延辺大学の日本語学科の学生が、チューターとしてお出迎えをしてくれました。今回このプログラム全般を、通訳や案内などいたるところでサポートしてくれることになります。
日本側の学生とチューターが混ざりいくつかのグループに分かれると、それぞれ現地ならではの市内観光や食事、最近の流行りのカフェなどにも連れて行ってもらったらしく、若者らしい交流も満喫したようです。その他にもゲームをしたり餃子を一緒に作ったりすることによっても交流を深めていました。
遊びだけではなく、中国でも有名な朝鮮族詩人・石華(セキ・カ)さんの講演も聞く機会を得ることができたのは大きな経験だったと思います。中国になぜ朝鮮族がいるのかなど、日本の学生たちを尊重しながら終始「歴史を知ることの大切さ」を情熱をもって語る姿に、言語の壁も超えて学生たちは胸を打たれたようでした。数日後には、石さんも紹介していた延辺出身の代表的な詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の生家にも訪れ、彼の人生の一端に触れることができました。
また、日本語を学習する生徒の多い和龍高校にも訪問し、日本の大学生は自分たちで事前に考えてきたゲームで一緒に遊ぶなど、普段はなかなかできない体験もしました。高校生たちにとってもとても刺激になったようで、笑顔であふれていたのが印象的です。
毎日プログラムが盛りだくさんで、延辺の温かい人々に触れながらとても充実した時間を過ごすことができました。
あっという間に過ぎ去った一週間でしたが、学生たちにとってこのプログラムで得たことが今後の人生における気づきになったのではないかと思います。