Vol.10は「オフグリッド(電力完全自立)」をテーマに、8/25には奉仕園でその思想と技術的側面を伺い、8/26には湯浅剛さんの事務所「えねこや」を訪ね、真夏のオフグリッドの暮らしを体験してきました。
建築家の湯浅剛さんは、3.11に伴う福島の原発事故をきっかけに、建築家としてできることを模索する中で、電力会社の送電線につながず、太陽光発電など自然エネルギーで賄うオフグリッドハウスに取り組むことになったといいます。
講義では、カフェや子育て・高齢者のサロンなどの半公共空間として「えねこや」を建て、それをコミュニティーの拠点として地域住民をつなぎ、災害時に強いエネルギー循環型社会の実現を目指す活動や、日本や世界の再生可能エネルギーの実情などについてお話しいただきました。
翌日にはいよいよオフグリッドハウス「えねこや」の見学です。参加者が多く、午前午後に分けて2回の開催となりました。
太陽エネルギーによる発電・蓄電・集熱、太陽熱給湯システム、手掘りの井戸など、さまざまな工夫を凝した真夏のオフグリッドハウスに、参加者のみなさんは興味津々。たくさんの具体的な質問が飛び交い、それぞれに刺激を受けている様子でした。
参加者のアンケートをご紹介します。
「「エネルギー問題を解決すると紛争がなくなる」という話は目からウロコでした。生活に不便を感じないオフグリッド住宅を実際に見ることができてイメージが沸きました。とても参考になりました。素晴らしい内容でした。」
えねこやのHPはこちら(奉仕園の講義&見学の様子をUPしてくださっています)