フレー!フレー!地域でがんばる「ワークステーション湯田・沢内」

先日、岩手県和賀郡にある「ワークステーション湯田・沢内」に、奉仕園の学生サークル「障がい児とともに遊びや活動をする“あすなろ会”」のメンバーと行ってきました。

▼ワークステーション湯田・沢内のパンフレットです。
クリックすると拡大表示されます。

「ワークステーション湯田・沢内」は奉仕園OBOGの坂巻熙・潤子夫妻が、“第二の人生を障がい者とともに歩もう”と10年前に私財を投じて建てられた障がい者の通所授産施設です。

坂巻夫妻といえば、奉仕園でも有名な奉仕園カップル。熙さんは毎日新聞記者から淑徳大学の教授に転身され福祉問題をライフワークにされており、かたや潤子さんは母校の青山学院で英語の教員として活躍していらっしゃいました。その当時からすると、現在のお姿は誰もが想像もしなかったことでしょう!

熙理事長は、「本当はこの人ががんばったんだよ」と潤子理事長代理をいたわりながら、地縁もないこの雪深い土地でまさにゼロからスタートされたご苦労、施設を運営していくための経済的なご苦労、日本の福祉政策への批判などなど、たくさんのお話をしてくださいました。そして、「この建物、素敵でしょ?みんなの目を引くように、とんがりぼうしの時計塔も立てたんだよ。職員との垣根もないように、オープンスペースになってるの。」と施設にかける理念と夢もたくさん、たくさんお伺いしました。

潤子さんには施設内のレストランで「ここでクリスマス会をするの。クラシックコンサートも地域の人たちは喜んでくださって…」と、地域交流についても話してくださいました。ワークステーションは地域の高齢者のお宅の雪降しボランティアをしたり、レストランで作った弁当を高齢者に宅配したり、と地域貢献もしています。

訪問した当日は年に4回の「ふるさと宅急便」の発送日でした。「ふるさと宅急便」は年会費をいただいた全国のサポーターに西和賀の物産を箱詰めして届ける活動です。この日は利用者、利用者の保護者、地域の民生委員さんたち30名ほどの方がボランティアで、枝豆、ジャム、パン、納豆、舞茸、お餅、カボチャ、りんどうなどをつめて全国へ250個を発送しました。

こうした地道な活動は、10年間を経て、地域に深く浸透しているようです。利用者の活動づくりというだけでなく、新しい風を吹き込み、地域の活性化に大いに貢献しています。

奉仕園でもこの坂巻夫妻の働きを覚え、サポートができたらと思っています。

「ワークステーション湯田・沢内」のホームページもどうぞご覧くださいね。