ボランティアに行った学生の所感

北澤宏泰さん(友愛学舎4年)がボランティア活動に参加したことを振り返って、文章を寄せてくださいました。
北澤さんは3月29日(火)から4月1日(金)までの早稲田学生寮チーム 被災支援活動に参加し、その後も単身で仙台へボランティア活動に参加しました。

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自分は夏も冬もほとんどエアコンを使わない。大学入るまでは全然PCも使わなかった。ゲームもめったにやらない。そんな自分のことをわりと環境に優しく、厳しい環境に強いと思っていた。

しかし3月に仙台から陸前高田、釜石にボランティアに行き、その自信が勘違いだと気づくのにそう時間は掛からなかった。水が無ければ生きられない、食べる物が無ければ生きられない、食べたものは出さなきゃ生きられない、寒い場所では寝られない、汚れたら着替えたい、風呂にも入りたい……、幸か不幸か便利な環境の中で育った自分にとってこの感覚は拭いきれなかった。道の両脇に10メートル近く積み上げられた瓦礫、体育館に突き刺さる船、外形を保ちきれていない車の山、道に転がっている生臭い魚……、正直その場に居るのが嫌になった。はやく逃げ出したいとも思った。そうゆう環境で生活するしかない人を横目にそんなことを考えてる自分が嫌でしょうがなかった。もうこの場には来れないと思った。とにかく自分の存在価値が全く信じられず、何か変なことを口走りそうだったのでその後一ヶ月位必要最低限しか他人と話をしなかったと思う。

ボランティアから帰ってからというものとにかく自分と向き合った。特に自分の認めたくないところ、他人には見せらんないような本音、本当に求めているものをひたすら自問自答した。自分の嫌いなところを認識できたとき、なぜか少し気持ちが楽になった。人間そんなきれーな生き物じゃないってことが身をもって分かって、それでも支えてくれる人が周りに居ると気づいたとき、他人に対して優しくなれるような気がした。

さてさて夏休みを利用して再び仙台へ行ってきた。3月には校舎に突き刺さった船と家の土台しかなかった仙台の荒浜には海まで続く一本の道ができていた。報道によるとまだまだ復興には時間が掛かるらしい。それは事実だろう。しかしその道を自転車で駆けたとき復興への確かな歩みを感じた。石巻や七郷の方々、全国からやってくるボランティアの人々からたくさんエネルギーをもらった。このエネルギーさえあればいつでもどこでも生きていける気がしている。

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